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| 自分らしく生きることって? 勤労者におくる社会人間のすすめ 今ある自分が出来上がるまで 早坂 今日はよろしくお願いいたします。大先輩を前に多少恐縮しています。では、さっそく。働きながらのボランティア活動、そのきっかけは? 田村 昭和52年、私が31歳の時、岩手県重症心身障害児(者)を守る会の勉強会にちょっとしたきっかけで参加するようになったんですが、それが仕事以外の活動をはじめた最初です。その後、3年の活動を経て、同会の会長となったのが昭和55年。このころからボランティア活動に本格的に取り組み始めました。 早坂 経歴を拝見すると、その後もいろいろな活躍をされたみたいですが、働きながらのボランティアで苦労したことは? 田村 勤めていたのがいわゆる中小企業。無言の圧力と言いますか、そういったものはありましたよ。会社の展示会がある日に、ボランティアの活動があるからと言って出席しないということもありました。そういったことはなかなか許容される時代ではなかったのですが、「私は仕事人間にはならない」、はっきりとそう思っていたからできた行動ですね。 けれど、やっぱり活動を始めてからの10年間はつらかった。10年経ち、表に出ることが増え始めた頃からようやく周囲の目が少し和らいで、楽になりはじめました。 早坂 なるほど。それに比べれば現在は、働きながらのボランティア活動をしやすい状況であるのかもしれませんね。 田村 そう思いますよ。たくさんの支援機関や、企業の認識も変わりつつあるんですから。すべての企業がそうであるとは言えませんがね。 早坂 確かにそうです。 田村 早坂さん、NPOをやりながら、高齢者の社会参加の支援をしていますでしょ、これはぜひどんどんやってほしい。勤労者や企業の社会貢献については、社会福祉協議会といった組織だってお手伝いしてくれる。あの頃から比べるとずいぶん環境はいいはずですよ。 仕事以外の自分がいること 早坂 お話を聴いていますと、仕事以外の自分を持つことについて、独自のお考えがありそうですが?もしくは、生きることについてになるかもしれませんが。 田村 仕事以外の自分を持つというか、仕事だけではない生き方を、働きながら持つことは非常に重要。仕事を離れたその後に、気がつけば「何をしたらいいかわからない」ということになることが多いですから。 早坂 そうかもしれませんね。「私、なにをしたらいいでしょうか?」退職後間もない方からは実はそんな相談が一番多いですね。趣味に生きる方、新たな場所で新たな仕事に就く方それぞれいらっしゃいますが、同じくらい、これからどうしようかと悩まれている方も多いでしょうね。 田村 そうなんです。何かを持っている人はいいんです。しかし、そうでない人は困るわけです。急に会社から地域に出されても…どうしようか。といった具合にですね。 早坂 実際に困ってから、社会貢献しようとすることは難しいでしょうか? 田村 難しいこともあると思いますよ、これまでそんなことに触れてきていないわけですから。思いをどこに、どんな風に、相談したらいいのかさえわからなかったりすると思いますし。 でも、いまは何か活動をしたいと思っている人、もしくは漠然と悩んでいるひと、そういう方を支援するところがたくさんありますでしょ?早坂さんのところだってそうなんだから。大いに頑張ってほしいと期待していますよ。 早坂 なるほど。では現在の勤労者の方には何を勧めますか? 田村 退職後に何が残るのか、仕事を辞めたその後の生き方はどうしようか。そういったことを考えながら、仕事以外の自分を見つけておくことですね。そして、仕事以外の何かすることをみつけて行動しておくことです。思っているだけで、いざ退職を迎えても急には動き出せません。どんなことにも時間は必要ですから。 会社人間ではなく社会人間を目指しましょう。私、「お前は、特別だ」そんな風に周りからよく言われてきましたけど、そういうことを怖がる必要はありません。自分を豊かにするために何かをするわけですから。 早坂 なるほど。最後にまとめを。 田村 活動の楽しみや醍醐味はやってみないとわからない。そして、いまよりもう少し積極的になりましょう。「自分が変わればまわりが変る、まわりが変れば世界が変わる」そして、「自分を一回り大きくしましょう」。 早坂 自分らしく生きるためにですね。ありがとうございました。
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